GMO(miner B2)の性能価格まとめ

GMOminerB2

GMO minerB2とは

GMOインターネットグループは2018年6月5日、自社開発のマイニングASICの発表を行いました。世界初となる7mmプロセス採用の仮想通貨マイニング(採掘)専用ASICで「GMO 72b」を搭載したマイニングマシンとなります。

世界初の7nm次世代チップ搭載

仮想通貨のマイニングマシンにおいて世界初となる量産型7nmマイニングチップを搭載、次世代マイニングチップとして1秒間に24兆回の演算(24テラハッシュ/秒)が可能とされています。現在主流のマイニングマシンは1秒間に14兆回の演算と言われていますので、約1.85倍の演算能力を有している事となります。

対応の暗号通貨は「SHA256」なので、マイニング出来る仮想通貨はビットコイン(BTC)ビットコインキャッシュ(BCH)のマイニング(採掘)に特化したASICマシンとなります。

ASICとは

「Application Specific Integrated Circuit」の頭文字を略して「ASIC」です。意味としては「特定の目的の為に作成された集積回路」です。

一般的にはパソコンは様々な用途で使用される為に、汎用型のコンピューターとして作られていますが、「ASIC」はある専門の分野に特化した目的で作成されたコンピューターとなります。

他の機能などは全て犠牲にして得意分野に特化させているので、例えばマイニングにはマイニングに特化した「ASIC」マシンを用意した方がより効率的という事になります。

GMO minerB2の価格と買い方まとめ

初出荷は2018年10月の見込みで、価格は2018年7月時点で1999米ドル(約22万円)を予定していますが、需要や外貨などの状況次第で毎月価格は変動します。

注文が出荷量を上回った場合は抽選販売となるそうですが、毎月10日正午12時に抽選を締め切り、同日午後6時に抽選結果の発表を行います。支払いは米ドルの他、ビットコインやビットコインキャッシュでも支払い可能です。

購入の際はGMOの公式HPから申し込み可能となりますが、2018年6月の発表時点で世界中から問い合わせが殺到しているそうで、GMOインターネットの開発するマイニングマシンの入手は相当競争率が高くなりそうです。

GMO minerB2の性能(スペック)

製品名 GMO minerB2
チップ マイニングASIC GMO 72b
対応 SHA256(BTC/BCH)
能力 1台あたり24TH/s
デイジーチェーン 最大32迄対応
消費電力 1台あたり1950w(1TH/sあたり81W)
電源ユニット 2220w(100-240V)
本体寸法 W136×D355×H163予定
本体重量 4.0Kg予定
その他特長 オンラインアップデート/監視API/稼働検知機能(盗難対策)/温度センサ

GMO minerB2 比較メリットまとめ

例えば、マイニング(採掘)ASICで世界の70%~80%のシェアを持つといわれる中国BITMAN社の代表的なマイニングマシン「Antminer S9i」と比較すると、「GMO minerB2」の性能が優れている点が良く分かります。

中国BITMAIN社のマイニングマシン「Antminer S9i」

  • 消費電力:1320ワット
  • ハッシュパワー:14TH/s
  • 1テラハッシュ/病あたりの消費電力:約94ワット

GMOインターネットのマイニングマシン「GMO miner B2」

  • 消費電力:1950ワット
  • ハッシュパワー:24TH/s
  • 1テラハッシュ/秒あたりの消費電力約81ワット

では実際に「GMO miner B2」を導入した場合、どのような「メリット」が発生するのか、要点を以下にまとめておきます。

他社マシンに比べ、設置スペースが約半分

設置スペース

設置場所が約半分で済みますので、大規模なマイニングファームの設立などで大きなコストとなる土地台や、設備投資コストを抑えられる事となります。

他社マシンに比べ、作業時間が約半分

数千台、数万台のマイニングマシンを稼働させる場合は、その設置作業時間やメンテンナンス検査などの人員的なコストも大きくなりますが、それを削減出来ます。

最大32台デイジーチェーン

32台デイジーチェーン

他社製品の場合、基本的にマイニングマシン1台につき1台のネットワーク機器を必要としますが、「GMO miner B2」は最大32台まで接続可能となります。ネットワーク機器のコスト削減も可能となります。

例えば「GMOグループ」では北欧に2万台規模のマイニングファームを運営していますが、そのネットワーク機器のコストは数億円規模だそうです。このコストも「32分の1」まで削減出来る事となります。

他社マシンに比べ、電力性能20%削減

消費電力削減

マイニングの計算処理には莫大な電力を消費しますが、「GMO miner B2」は一般的な現行機種を大きく上回る電力性能の搭載に成功。具体的な消費電力は1950ワット。従来の一般的なマイニングマシンに比べて最大20%の消費電力削減に成功しています。

電源ユニットもセット販売

電源ユニット

競合他社製品は電源ユニット別売となってますが、「GMO miner B2」は電源ユニットも併せて販売予定としている。電源は100V~240Vまで動きますが、推奨は200V以上(それ以下だとハッシュレートが下がる可能性有り)。

熱対策

温度センサ

マイニング(稼働)を行うと発熱しますが、温度センサを搭載し、オーバーヒートを防止するシステムを搭載しています。

オンラインサービスの充実

  • オンラインで全てのソフトウェアアップデートが可能
  • API提供でマイニングマシンの監視可能
  • 盗難対策(稼働オンライン検知)

マイニングプール「GMO POOL」を提供

プールマイニングを行いたい場合には「GMO POOL」を提供予定となります。勿論、他のマイニングプールに繋ぐ事も可能です。

保証期間 180日

マイニングマシンの保証期間は180日、以降は有償修理となります。保証期間中のマイニングマシンの送料などは自己負担だそうです。

GMOのマイニングマシン「GMO minerB2」まとめ

GMOグループ代表の熊谷正寿氏は今回のマイニングマシン発表会で「仮想通貨はインターネットと同等以上の変化を世の中に与える」と発言、日本がマイニング(採掘)の分野で世界に遅れをとっている事に懸念を持たれていました。

世界に先駆けて日本で発表を行いましたが、今後も全世界9都市で「GMO miner B2」の説明会を開催する予定としており、説明会参加者には優遇措置も用意すると発表しています。もしかすると優先購入権などが貰える可能性もあるかもしれません。

「GMO miner B2」説明会を開催する都市

香港/シンガポール/ドバイ/フランクフルト/チューリッヒ/ロンドン/ロサンゼルス/ニューヨーク/モスクワ

※説明会の申し込みは公式HPから申し込み可能となります。

今回GMOが発表したマイニングマシンは全体的なコスト減として「55分の1」まで可能としており、マイニング(採掘)の次世代マシンとして大きな注目を集めそうです。もしかしたら世界で大きなシェアを獲得するかもしれません。

またマイニングマシンの他にも、GMOグループのクラウドマイニングサービスなどの事業拡大にも注目です。

GMOグループのクラウドマイニング詳細ページへ

「GMOマイナー B3」販売決定

GMOマイナー B3

【※2018年7月追記】

GMOインターネットは2018年7月2日に「GMOマイナー B2」の24テラハッシュ(TH/s)から性能アップとなる「GMOマイナー B3」の販売を発表しました。詳細は下記よりご確認下さい。

驚異の33テラハッシュ実現「GMOマイナーB3」性能価格まとめ