「マイニングプール」とは?

マイニングプールとは、複数人で必要な機材を揃えてマイニング作業を行う事。またはマイニングマシンなどの計算資源を提供する事で報酬を得る事です。

1人で高額なマイニングマシンを購入して、マイニング出来る環境を用意して、電力などのコストを考えながらマイニングを行うのが「ソロマイニング」。世界中の大手企業など採掘者(マイナー)と対抗する為には豊富な知識と資金が必要となります。

仮想通貨におけるマイニング(採掘)は世界中のマイナー(採掘者)との競争となります。個人でマイニングを行うソロマイニングでは太刀打ち出来ないのが現状です。

そこでマイニングに必要なコストを複数人で出し合い、採掘に成功した場合には報酬もその複数人で分け合う形が浸透しました。その考え方が「プールマイニング」です。

一見、クラウドマイニングに似ていますが、プールマイニングは人数が少ない為、コストも大きい分、報酬リターンも大きくなります。

「クラウドマイニング」とは?まとめ

そもそもマイニング(採掘)とは何?

マイニング画像

仮想通貨は英語圏では「Crypto Currency(クリプトカレンシー)」と呼ばれており、日本語訳では「暗号通貨」です。例えば仮想通貨の基軸通貨はビットコインでは、世界中の取引記録を取引台帳に追記してブロック毎に暗号を掛ける作業を10分毎に繰り返し行われています。その作業には莫大な計算量が必要となる為、世界中のコンピューターリソースを借りる形で成り立っています。

その計算を行う事をマイニング(採掘)と呼ばれています。

仮想通貨はマイニング(採掘)を行う事で、報酬として仮想通貨を獲得出来る仕組みとなっています。10分毎にブロックが生成されますが、世界で1番最初に追記処理の計算に成功した人だけがマイニング報酬を受けられる事となります。10分毎に世界に1人だけなので、マイニングの競争率がとても高いのはご理解頂けるのではないでしょうか。

マイニング自体は無料で配布されている「発掘プログラム」をパソコンにインストールする事で誰でも始められますが、世界中の取引に整合性を持たせる為の計算を行う為に、高性能なコンピューターマシンが必要となります。また、そのコンピューターマシンを稼働すると高温を発するので冷却する為に莫大な電気代が必要となります。

その為、より効率的にマイニングを行えるように現在は企業が事業として行っている所が多くなっています。特に企業などは電気代の易い発展途上国や気温の低いエリアなどで大量のマイニングマシンを稼働して、より効率的に採掘が出来るような環境を整えています。

マイニング(採掘)に適しているとされる環境

北国画像
  • 気温が涼しい
  • 電気代が安い
  • 土地代が安い
  • 高性能コンピューターを同時に稼働出来る環境や設備

これでは個人でマイニング(採掘)するのは難しいですよね。資金力豊富な企業の大規模なマイニングファームにはとても適いそうもありません。

でも、マイニング(採掘)は電気代が安いエリアで行えば相当儲ける事が出来るシステムです。何とか個人でもマイニング(採掘)を行えないか…。そこで登場したのが「マイニングプール」と呼ばれるものです。

マイニングプールの特徴 まとめ

マイニングプール工場画像

前述の通り、マイニング(採掘)は個人で行っても太刀打ち出来ないのが現状です。

巨額の資金を投入出来る企業が、本格的に事業としてマイニング(採掘)を行えば、個人では競合するのは難しくなります。そこで個人投資家同士が資金を集めて企業と競合しようとする動きがありました。その団体のようなものが「マイニングプール」と呼ばれるものです。

この団体を運営しているのも企業ではあるのですが、個人で提供した計算資源に見合ったマイニング報酬を受け取る事が出来るシステムとなっています。このシステムの利点は、個人でチャレンジしても到底報酬を受け取る事が出来ない競争率の高いマイニングでも、マイニングプールならば少額でも報酬を受け取れる可能性が高くなる訳です。

なので、現在は個人採掘者(マイナー)の殆どの方は、このマイニングプールへ参加する事で、マイニング報酬を得ている状況と言えます。

マイニングプールにおける分配報酬の仕組み

マイニングプールへ参加した場合の分配報酬については、「マイニング(採掘)に成功した場合はプール管理者にマイニング報酬が支払われますが、その報酬を「仕事量(計算量)」に応じて参加者全員で分配する方式となります。

つまり、どれだけの計算資源を提供出来たかで利益率も変動する形となる訳ですね。勿論、大量の計算資源を提供する為には高性能なマイニングマシンがたくさん必要ですし、それを稼働する為の電気代コストも計算しなければならない訳です。

マイニングプールのメリット

マイニング(採掘)を行う際は、計算リソースを提供する事でそれに見合ったマイニング報酬を貰う事が出来ます。これはソロマイニングではほぼ不可能な事で、マイニングプールに参加する大きなメリットとなるでしょう。

また利回りだけではなく、世界中のマイナー(採掘者)と先進的なブロックチェーン技術、そして新しい通貨の生成に携われるという、利回りとは別の「喜び」や「実感」を得られる事も大きなメリットかもしれません。仮想通貨の黎明期に携わる事が出来るのは素晴らしい事だと思います。

採掘する仮想通貨の価格は大きく変動しますが、価格次第では大きな利益を上げる事も不可能ではありません。人気の通貨はライバルも多いですが、あまり人気のない通貨が後に数十倍、数百倍にも価値を上げてしまう事があるのが仮想通貨の世界です。正に現代のゴールドラッシュ、一獲千金の可能性も考えられる訳ですね。この点も大きなメリットだと思います。

マイニングプールのデメリット

マイニングプールは自身のGPUやマイニング専用マシンASICなどの計算資源を提供する事で参加出来ます。つまり、最初にマイニングマシンやGPUなどを用意する必要がある訳です。それなりに多くのマイニング報酬が欲しいと考えるならば、相応の高価なマイニングマシンが必要となるでしょうし、そのマシンを稼働及び冷却に電気代などのランニングコストを計算する必要があります。

また騒音問題もありますので、マイニング機器を設置する場所も考慮する必要があるでしょう。マイニングプールを実際に始めて、高価なマイニングマシンやGPUが稼働途中で壊れてしまうなどのリスクも考慮しなければなりません。

マイニングプールを選ぶ際の注意点

マイニングプールへ実際に参加してみようとお考えの方は下記の項目をチェックしてみて下さい。

マイニングプールの参加人数をチェック

マイニングプールは参加しているユーザー数がどれだけいるかをチェックしましょう。単純な話ですが、利用者の多いマイニングプールほど利用者が多い傾向にあります。また、マイニング(採掘)の成功確率も人数が多い程有利となりますので、一番最初にチェックすべき項目となります。

ハッシュレートの数値

マイニングプールを選ぶ際の基準の一つにハッシュレートの数値もチェックしたいところです。ハッシュレートとはマイニングの計算能力や速度などを表す数値です。ハッシュレートの高いマイニングプールの方が利回りも高くなる可能性が高いです。

サーバーの安定性

マイニングプール管理者を選ぶ際には、サーバーが安定しているかのチェックもしておいた方が無難です。せっかくマイニング稼働をしているのに、サーバーが頻繁に落ちてしまっては、計算リソースやランニングコストの無駄になりかねません。

基本的には大手のマイニングプールを選ぶのが無難ではありますが、どの通貨をマイニング(採掘)したいかなどで選択肢は変わって来ると思います。本ページではおすすめのマイニングプールをまとめたいと思います。

おすすめのマイニングプール会社比較ランキング

AntPool(アントプール)のマイニングプール

antpool

マイニング(採掘)の分野で世界一のシェアを有していると言われているのがBitmain社です。そのBitmain社が運営するマイニングプールが「AntPool(アントプール)」となります。ビットコインの他にも主要のアルトコインのマイニングも行っている人気のマイニングプールとなります。

AntPool(アントプール)のマイニングプール詳細はコチラ≫

BTC.comのマイニングプール

マイニング(採掘)業界で最大手といわれるのはJihan Woo(ジハン・ウー)氏率いるBitmain社です。そのBitmain社が運営するもう一つのマイニングプールが「BTC.com」です。仮想通貨の代表的な通貨といえばビットコイン(BTC)ですが、ビットコインの最大シェアが「BTC.com」です。

BTC.comのマイニングプール詳細はコチラ≫

F2Poolのマイニングプール

F2Pool

F2Poolはマイニングプールの分野で世界有数のシェアを持っています。特にビットコイン(BTC)のマイニング(採掘)では、1日に生成されるブロックの1割弱をF2Poolのマイニングプールがシェアを占めている形となります。他にもイーサリアム(ETH)でも高いシェアを誇るマイニングプールとなります。

F2Poolのマイニングプール詳細はコチラ≫

Zpoolのマイニングプール

Zpool

Zpoolは「登録」が必要無い為、気軽にマイニングを試す事が出来るプールとなります。但し本拠はカナダと推測されますが詳細が不明など、謎の多いマイニングプールでもあります。

Zpoolのマイニングプール詳細はコチラ》

※随時更新予定