仮想通貨の仕組み 簡単まとめ

ビットコイン

仮想通貨の取引に興味があったり、マイニング投資に興味はあるけど、そもそも仮想通貨が何なのか良く分からない人も多いと思います。本ページでは仮想通貨の仕組みや特徴について簡単にまとめたいと思います。

そもそも仮想通貨とは?簡単まとめ

人類の歴史の中で、最初に誕生した通貨は「貝殻」が始まりだったそうです。物々交換からの延長線上で初めて「通貨」という文化が登場した形となります。貝殻から始まった人類の「通貨」「貨幣」の文化は、やがて「石」や「骨」へと変貌しました。そして最初の「硬貨(コイン)」が誕生したのが紀元前700年前、そして最初の「紙幣」が誕生したのが西暦1000年頃といわれています。

人類は「車輪」「農耕」「蒸気機関」「電気」「インターネット」と、革命的な大発明と共に大きな発展を遂げて来た歴史があります。しかしながら、こと「通貨」「貨幣」に関してはもう1000年以上も時が止まったままです。

そこで新しい「通貨」の形として期待されているのが、ブロックチェーン技術を活用した「仮想通貨」です。人類有史以来、1000年以上も進化をする事がなかった「通貨」「貨幣」の文化は「仮想通貨」によって大きな転換期を迎えようとしているのです。

ブロックチェーン技術とは?簡単まとめ

ブロックチェーン画像

ブロックチェーンとは、インターネット上にある分散型台帳の事で、世界中の誰でも取引情報を閲覧する事が出来る台帳システムの事を指します。

例えばビットコイン(BTC)ならば、世界中の取引情報をブロックにして、暗号を掛ける作業を10分毎に繰り返しています。この事から、仮想通貨の事を英語圏では「Crypto Currency(クリプトカレンシー)」と呼んでおり、日本語訳では「暗号通貨」という意味になります。世界中の取引情報を1つのブロックにして暗号を掛ける作業をマイニング(採掘)と呼んでおり、成功者には報酬が支払われる形となっています。

仮想通貨は国で定められた「貨幣」

ビットコインが誕生してから、EU最高裁で「ビットコインは通貨に類する」と判決が出されて、欧州では「通貨」として扱う事が可能となりました。それに追従する形をとったのが、実は日本なんです。

日本はキャッシュレス後進国といわれていますので、少し意外かもしれませんが、日本政府は2016年3月にインターネット上の決済取引などで急速に市場に拡大するビットコインなど仮想通貨に対して、初めて法規制案を閣議決定、仮想通貨が「貨幣の機能を持つ」と認め、オンライン決済などに利用出来る公的な決済手段と位置付けました。

仮想通貨と電子マネーの違い

「仮想通貨」は簡単にいえばインターネット上で使える新しいお金です。「電子マネー」と仮想通貨の何が違うの?と思われる方も多いと思います。

そもそも「電子マネー」とは何なのでしょうか。

一般的にはデビットカード決済、交通系ICカードやEdy、nanako、WAONなど「円をチャージ」して電子的に決済するのが電子マネーと呼ばれているものになります。

簡単にいえば、電子マネーは財布のようなものであり、電子マネーを発行している企業に「チャージ」をする(お金を預ける)事で、そのお金を色んなところで振り出して使用する形式をとっています。

それに比べて「仮想通貨」は、円を「両替」して電子的に決済する事となります。通貨なのでチャージではなく、「両替」して使用するのが「仮想通貨」です。

例えば「電子マネー」はチャージしたお金を他の誰かに送ったりする事が出来ません。しかし仮想通貨はインターネットを通して、世界中の人とお金のやり取りが出来る事となります。

これが「電子マネー」と「仮想通貨」の大きな違いとなります。

法定通貨と仮想通貨の違い

私達が日頃から使っている「円」は法定通貨です。

日本国で発行され、基本的には日本国内だけで使用する事の出来る「貨幣」になります。これを外国で使用しようとすると「両替」が必要になりますし、海外へ送金しようとすると日数が掛かり、高額な手数料が必要となります。

日本国内だとあまりピンと来ないかもしれませんが、例えば米国では同じ国内への送金でも、ニューヨークからロサンゼルスまで送金するのに手数料は2,000円以上掛かり、着金までに3日以上掛かるそうです。不便だと思いませんか。

また日本から海外へ送金する場合、国交を結んでいる国でも国際送金には5日~1週間程の時間が掛かります。国交の無い国への送金ともなれば、1カ月近い時間が掛かってしまったり、送金した筈のお金が行方不明になってしまう事もあるそうです。

以上の点を顧みても、世界がグローバル化し人やモノが往来するこの時代に、現在の「貨幣」システムは古過ぎると感じている人が非常に多い訳です。そこで登場したのがビットコインを始めとした「仮想通貨」です。例えば仮想通貨ならば、世界中どの国へ送金するにしても掛かる時間は数十分、送金スピードの速い通貨に関しては僅か数秒で着金する事が可能になるといわれています。勿論、手数料も格安です。以上の事からも「仮想通貨」新しい貨幣の形として大きな期待を集める事となります。

ビットコインとアルトコインの違い

「仮想通貨」にはビットコイン(BTC)の他に「アルトコイン」と呼ばれる色んな種類の通貨が存在しています。「アルトコイン」は「Alternative coin」の略で「(ビットコインの)代わりになる通貨」という意味になります。

一番最初に誕生した「仮想通貨」がビットコイン(BTC)ですが、アルトコインは次々と新しい通貨が作られています。基本的にはビットコイン(BTC)のプログラムを参考に作られていますが、様々な性能の違いやアルゴリズムの違いなども存在しています。

何故、次々に新しいアルトコインが作成されているかというと、ビットコイン(BTC)のプログラムはその全てが公開されており、知識や技術を有している人ならば簡単に新しい仮想通貨を創り出す事が出来てしまうのです。また新しい仮想通貨を創り出す事で「儲けられるんじゃないか」などと考える人も多いからかもしれません。いずれにしろ、現時点でアルトコインの種類は1600種類を超えています。

ビットコイン(BTC)は一番最初に作成された仮想通貨なので、欠点もあります。例えばビットコインの場合は「送金詰まり」などのスケーラビリティ問題や、マイニング(採掘)に必要な電力が地球環境に良くない等の弱点があります。

ビットコイン(BTC)の送金詰まり問題詳細まとめ

その欠点を補ったり改善する事でアルトコインはそれぞれの価値を有しています。アルトコインにはどんな特徴があるのか、またどんなアルゴリズムを採用しているのかなどは下記リンクから確認してみて下さい。

主要仮想通貨一覧 種類と特徴まとめ
コンセンサスアルゴリズム 特徴まとめ

マイニング投資を考えるなら、まずはビットコイン(BTC)に目が行きがちですが、それだけ競争率の高い通貨でもあります。例えば誕生したばかりのアルトコインの中にも今後物凄いスピードで価値を上げて行く通貨も存在する事でしょう。どの通貨に将来性や魅力を感じるか、調べてみるのも楽しいと思いますよ。