マイニングを始めたいけど、どうすれば良いか分からない…。そんな方の為にザックリとではありますが、「仮想通貨マイニングのやり方」を本ページでまとめたいと思います。
目次
仮想通貨のマイニング(採掘)とは?

ビットコイン(BTC)などの仮想通貨は1ブロック毎に莫大な計算量が必要となります。この計算を世界中のマイナー(採掘者)が一斉に計算して、一番最初に計算に正解した人が報酬を貰える仕組みの事を、鉱山の採掘に似ている事から、マイニング(採掘)と呼ぶようになりました。
マイニングに成功すればどれだけ儲かるの?
例えば2018年7月時点では、ビットコイン(BTC)のマイニングに正解すれば「12.5BTC」を報酬として受け取れる事になります。
1BTCが100万円の価格だった場合は「1250万円の報酬」を受け取れる事となり、もし1BTCが200万円だったら「2500万円の報酬」を受け取る事が可能となります。
正に現代のゴールドラッシュですね。
この報酬を受け取る事が出来るのが、1ブロック毎に1人だけとなりますので、世界中のマイナー同士で競争となりました。
その中でも潤沢な資金力で組織的にマイニングをする企業が団体が増えた事で、個人でマイニングをしても太刀打ち出来ない状況になり、「プールマイニング」や「クラウドマイニング」などが増えて行く要因ともなりました。
マイニングで報酬が貰える仕組み

世界中のマイナー(採掘者)が報酬という形で経済的インセンティブを得る事が出来るから、ビットコインなどのブロックチェーンは維持する事が出来ます。
もし報酬が無ければ、高額な機器や電力を消費してまで参加する人が居なくなってしまいます。マイニング(採掘)に成功すれば上記のような報酬を受け取る事が出来る、だから世界中のマイナーが積極的に参加をしてブロックチェーンを監視、維持する事が出来ているのです。
マイニングの報酬は誰が支払っているの?
では、マイニング(採掘)の報酬は誰が支払っているのでしょうか。
例えばビットコインの場合はビットコインを開発した組織「ビットコインコア」が発行していると思われている方もいるかもしれませんが、そうではありません。
あくまでもビットコインの発行元は、マイニングを行うマイニングネットワークの参加者、つまりは世界中のマイナー(採掘者)達という事になります。中央管理者が存在しない事が仮想通貨の新しい試みであり、魅力でもある部分ですね。
ちなみにビットコインの発行枚数はあらかじめ2100万枚と上限が決められていますが、マイニング報酬はこの2100万枚の中から未発行のビットコインから支払われる形となります。
ちなみに2018年1月時点で1680万BTCが市場に出回っている事が判明していますので、残り420万BTCが今後のマイニング報酬で新しく発行される事となります。
仮想通貨をマイニングを始める為の準備まとめ
仮想通貨マイニング(採掘)を始めるには準備が必要となります。また、仮想通貨のマイニングにおいてもどういった形で参加をしたいのかによって、準備するものが変わって来ます。
ASICマシンやGPUなどを用意・稼働する事で計算資源を提供する形での参加をしたい→プールマイニング
計算資源を購入する事でマイニング投資を行う形での参加をしたい→クラウドマイニング
どちらの形で仮想通貨マイニングに参加をするかを決める必要がありますが、どちらで参加したとしても「ウォレット」は必要となりますので、まずは「ウォレット」の準備から始めましょう。
仮想通貨マイニングの準備「ウォレット」

仮想通貨をマイニング(採掘)したら、それを保管する「財布」や「金庫」のようなものが必要になります。それが「ウォレット」となります。
仮想通貨を保存する「ウォレット」は大きく分類すると4種類あります。どの方法で仮想通貨を保管するかだけは、計算資源を提供する(プールマイニング)側も、計算資源を購入したい(クラウドマイニング)側も予め決めておく事を推奨します。
- 取引所や販売所に預ける
- WEB(ウェブ)ウォレットに預ける
- ソフトウェアウォレットに預ける
- ハードウェアウォレットに預ける
それぞれの「ウォレット」には「メリット」「デメリット」が存在しますので、下記リンク先より各ウォレット比較を確認しておく事をオススメします。
マイニングの準備「マイニングマシン」

これは計算資源を提供する側(プールマイニング)だけになりますが、実際に計算資源を提供する事になるマイニングマシンを準備しておく必要があります。マイニングマシンを選ぶ際には幾つかのフローチャートから考えた方が良いです。
まず、どの通貨をマイニング(採掘)したいのか?
仮想通貨の代表格といえばビットコイン(BTC)ですが、他にもアルトコインは多数存在します。知名度の高い仮想通貨はそれだけ多くのライバルが存在しており、競争率も高いです。それも踏まえた上で、まず「どの通貨をマイニングしたいか」を考える必要があります。
その通貨の採用しているアルゴリズムは?
マイニング(採掘)したい通貨が決定したら、その通貨が採用しているコンセンサスアルゴリズムとハッシュアルゴリズムを調べる必要があります。
コンセンサスアルゴリズムの種類まとめ
アルゴリズムと対応通貨の種類まとめ
そのアルゴリズムが得意なマイニングマシンは?
対応のアルゴリズムが判明したら、そのアルゴリズムが最も得意なASICマシンやGPUを選ぶ必要があります。
ASICマイニングかGPUマイニングか?
例えば仮想通貨時価総額1位のビットコイン(BTC)が採用しているアルゴリズム、SHA256(シャニゴロ)ならば、ASICマイニングの方が有利と言われています。逆に時価総額2位のイーサリアム(ETH)の場合はGPUマイニングの方が有利と言われています。詳細は下記リンクでご確認下さい。
初期投資費用やランニングコスト(電気代など)は?
マイニングマシン購入などの初期費用の他にもランニングコストも考慮しなければなりません。その中でも一番重要なのがマイニングマシンを稼働する為の「電気代」です。
初期費用と電気代などのランニングコスト、そして採掘したい仮想通貨の価格により、収益が見込めるのかどうか、その判断が必要になります。
マイニングの準備「マイニングソフト」
仮想通貨マイニングを個人で行いたい場合は、マイニングソフトをダウンロード・インストールする必要があります。またマイニングプールへ繋ぐ場合でも、マイニングソフトが必要な場合もあります。
自動マイニングソフト「Awesome Miner」使い方まとめ
マイニングの計算の速さ(ハッシュレート)と難易度(デフィカルティ)

マイニングを行い、得られる収益の計算方法はハッシュレートとデフィカルティによって求める事が可能となります。分かり易く簡単に言ってしまえば、デフィカルティで示される値よりもブロックのハッシュ値が小さくなればOKという事になります。
ハッシュレートとは
マイニングをする際の計算処理の速さの事です。表記方法は「1秒辺りの計算処理数」を表しています。
1TH/sの場合は「1秒間に1兆回の演算」となります。
デフィカルティとは
マイニングをする際の計算難易度の事です。ブロックは10分に1回のペースで生成される仕組みとなりますが、必要な計算処理がもし6分で終わってしまった場合、残りの4分は時間が余ってしまう事となります。
帳尻を合わせる為に、次のブロック生成では計算を複雑化させ、余った4分+次の10分で計算されるように難易度が調整される事を「デフィカルティ」と呼びます。
マイニングマシンの性能が上がれば上がるほど、競争率も高まり、このデフィカルティ(採掘難易度)が上昇して行く事となります。
採掘難易度が上がれば収益性が悪くなる為、マイナー(採掘者)は他の通貨へ切り替えたり、マイニング稼働を中止したりします。
逆にマイニングの競争率が弱まれば、採掘難易度が下がり、収益性が良くなる為にみんながまたマイニングをするようになります。
デフィカルティはこういった難易度調整を繰り返しています。
初心者が仮想通貨マイニング(採掘)を行うなら
世界の金融を変えるかもしれない仮想通貨やブロックチェーン技術へ「参加したい」とお考えの方も多いと思います。ですが、計算資源を提供する側(プールマイニング)や個人でマイニングを行う(ソロマイニング)は、専門の知識なども必要な為、少し敷居が高く感じる方も多いと思います。
マイニング初心者の方が、最初にマイニングを始めるのなら、まずは初期投資などが必要無い、計算資源を購入して資産運用を行う(クラウドマイニング)をオススメしたいです。
クラウドマイニングなら、気軽に投資出来る上にメンテナンスなども必要もありませんし、クラウドマイニングの中にはどの仮想通貨を採掘するのが効率的かを自動で切り替えてくれるサービスもあったりします。仮想通貨は価格のボラリティが大きいですし、デフィカルティ(採掘難易度)が上下しますので、自動でマイニングする通貨を切り替えてくれるサービスは本当に重宝します。
クラウドマイニングの中でもオススメがありますので、下記にいくつかピックアップしておきました。参考にして貰えれば幸いです。
おすすめのクラウドマイニング会社
ハッシュフレアのクラウドマイニング

ハッシュフレアは最低投資額100円程度から始められるクラウドマイニング会社となります。クラウドマイニング投資を少額から試したい方に一番オススメです。日本語対応済みなので初心者でも安心。
ジェネシスのクラウドマイニング

ジェネシスマイニングは創業が2013年で、クラウドマイニング業界の中では比較的歴史が古く、実績も有る為、信頼性の高いクラウドマイニング会社といえます。
ナイスハッシュのクラウドマイニング

ナイスハッシュは気軽にクラウドマイニングを試せるソフトウェア。マイニングする側(売り手)とハッシュパワーを購入する側(買い手)の仲介サービスを行っており、代わりに手数料を徴収するサービスを展開しています。
ハッシング24のクラウドマイニング

ブロックチェーン技術の分野で世界有数の技術提供企業「Bitfury Group(ビットフューリー)」が運営するのが「ハッシング24」。ハッシュレートをオークション方式で売買するサービスを展開しています。
ハッシュネストのクラウドマイニング

マイニングASICで約70%のシェアを誇るBitmain社が運営するクラウドマイニング専門サイトです。マイニングマシン丸々1台分購入するか個人間でハッシュパワーの「売買」をするかを選べます。