主要の仮想通貨一覧 種類と特徴まとめ

どの通貨をマイニングする?主要の仮想通貨一覧

仮想通貨の代表といえば「ビットコイン(BTC)」ですが、他にもアルトコインと呼ばれる通貨が多数存在します。主要の仮想通貨もあれば所謂草コインと呼ばれるような通貨も存在しており、その種類は2018年時点で既に1600種類以上とも言われています。マイニング(採掘)する際に、どの通貨を採掘するべきかで悩まれている方は、まずどの通貨に魅力を感じるかを考えるべきかもしれません。本ページでは主要の仮想通貨を特徴を簡単にまとめたいと思います。

ビットコインの特徴まとめ

単位 BTC
発行上限数 21,000,000BTC
採用システム Proof of Work
アルゴリズム SHA-256

ビットコインは仮想通貨において現時点で「基軸通貨」とされています。Satoshi Nakamoto(サトシ・ナカモト)がインターネット上に投稿した論文から誕生した、世界で初めて誕生した仮想通貨となります。

ブロックチェーン技術を活用した、非中央集権的な通貨として、世界中の人々を魅了した通貨となります。マイニング(採掘)する事で新たに入手可能となりますが、発行上限は2100万BTCまでとされています。

一番最初に出来た「仮想通貨」の為、現在は仮想通貨の「顔」として、そして「基軸通貨」として考えられていますが、ビットコインは送金する際の「送金詰まり(未確認トランザクション)」等が問題視されています。

その為、ビットコインの改良版とされる「ビットコンキャッシュ(BCH)」と2017年8月に分裂騒動が起きるなどしました。

イーサリアムの特徴まとめ

イーサリアムロゴ

 

 

 

単位 ETH
発行上限数 72,000,000ETH
採用システム Proof of Stake
アルゴリズム Ethash/Casper

2018年時点で時価総額2位の仮想通貨となるのがイーサリアム(ETH)です。

当時19歳の情報工学者ヴィタリック・ブリテン(Vitalik Buterin)によって発案されたブロックチェーン上で「スマートコントラクト」を実装したプラットフォームとなります。

「スマートコントラクト」とは、通貨に「契約」の情報を持たせたもので、通貨自体に売買等の記録を掲載する事が可能になる技術です。この技術により、イーサリアム上での取引は自動的に全て記録し、実行される事となります。例えばポイントカードなどの機能を通貨上の情報に直接付与出来るようなイメージを持って貰えば判り易いかもしれません。

リップルの特徴まとめ

リップルロゴ
単位 XRP
発行上限数 1000億XRP
採用システム Proof of Consensus
アルゴリズム Ripple Consensus Ledger

米国のカリフォルニア州に本拠を置くリップル(Ripple)社によって開発、運営をされているのが「XRP」です、2018年現在は時価総額3位の仮想通貨となります。

リップルは他の仮想通貨とは違い、主に国際送金市場における送金と決済の利便性向上を目的とした「ブリッジ通貨」を目指しています。もしリップル社の国際送金システムが世界中の銀行で採用される事となれば、世界中どこへの送金も数秒で着金するだろうと言われています。従来のノストロ口座に死蔵されている通貨もXRPに置き換わる事となれば、世界の金融界は大きな変化を齎す事となるでしょう。

またリップルの場合は他の仮想通貨と違い、世界中の不特定多数で監視するシステムではなく、一つの企業によってブロックチェーンが管理される仕組みとなります。この事から「中央集権的」だとして非難される事も多いです。

現在、XRPの総発行枚数の63%である約630億XRPをリップル社が保有していますが、その内の90%「約550億XRP」をリップル社がロックアップしています。毎月1日に10億XRP分のロックアップ解除を行うと発表しています。

ビットコインキャッシュの特徴まとめ

ビッチロゴ
単位 BCH
発行上限数 2100万BCH
採用システム Proof of Work
アルゴリズム SHA-256

2017年8月にビットコイン(BTC)がハードフォークで分裂した事により誕生した仮想通貨となります。ビットコイン(BTC)における未処理のトランザクションが増える「スケーラビティ問題」を解決する為に行われたハードフォークで、分裂する形となりました。

ブロックチェーンの台帳記録の容量がビットコインよりも大きく設定されている為、ビットコインキャッシュ(BCH)はビットコインの「改良版」といわれる事も多くなっています。

ライトコインの特徴まとめ

ライトコインロゴ
単位 LTC
発行上限数 8400万LTC
採用システム Proof of Work
アルゴリズム Scrypt

元Googleのエンジニアであるチャーリー・リー(Charlie Lee)氏によって開発されたのがライトコイン(LTC)で、ビットコイン(BTC)の次に長い歴史を持つ仮想通貨でもあります。

ビットコインのプログラムを基に開発されている為に、基本的な構造や仕組みなどはビットコインと同様となっています。「ビットコインが金なら、ライトコインは銀である」としており、ビットコインで賄えない部分を補う目的で作成された通貨なのかもしれません。

ビットコイン(BTC)と異なる特徴としては、承認時間が4分の1である事、総発行量がビットコインの4倍である事、アルゴリズムに「Scrypt」を採用している事、などが挙げられます。

ビットコインに比べて承認速度が速い為に、送金の利便性が高く、プログラミング上のハッキングなどに使われるダブルスペント(二重払い)などの防止にも強い面がありますが、逆に改ざんなどに対するセキュリティレベルが低くなる恐れや、ブロックチェーン上のデータサイズが巨大化するデメリットも有るといわれています。

ネムの特徴まとめ

ネムロゴ
単位 XEM
発行上限数 89億9999万9999XEM
採用システム Proof of Importance
アルゴリズム Ed25519によるSHA3-512

ネム(NEM)は「New Economy Movement」の略で、金銭的な自由や平等、連帯などの原則に基づき、新しい経済圏を目指すプロジェクトとして始動しました。その代名詞的存在として開発されたのが、仮想通貨ネム(XEM)です。

2014年1月に「bitcointalk.org」のフォーラムにて「utopianfuture」といハンドルネームの人物が企画し、2016年12月にシンガポールでNEM財団が設立。

仮想通貨としての特徴としては2018年現在唯一となる「Proof of Importance」のシステムを採用しています。ビットコインでマイニング(採掘)にあたる部分を、この概念ではハーベスト(収穫)と呼び、「保有量」や「取引回数」「取引量」などの指標から毎回ブロック生成者を決定する仕組みを採用しています。

イーサリアムクラシックの特徴まとめ

イークラロゴ
単位 ETC
発行上限数 2億1000万ETC
採用システム Proof of Work
アルゴリズム Ethash

イーサリアムクラシックは、イーサリアム(ETC)からハードフォークし分裂した仮想通貨となります。2016年6月に約65億円相当のイーサリアムが不正送金された事がキッカケとなり、「ハードフォークで不正送金される前までロールバックを行うか否か」で意見が別れ、その結果「ロールバックに賛成」がイーサリアム(ETH)、反対がイーサリアムクラシック(ETC)に分裂する形となりました。

イーサリアムクラシック(ETC)はイーサリアム(ETH)から分岐した通貨なので、スマートコントラクトなどの基本的な機能は同様となります。

モナコインの特徴まとめ

モナロゴ
単位 MONA
発行上限数 1億512万MONA
採用システム Proof of Work
アルゴリズム Scrypt・Lyra2REv2

日本発となる仮想通貨として注目されるのがモナコインです。名前の由来は大型匿名掲示板「2ちゃんねる」発祥のアスキーアート「モナー」から名付けられました。

ライトコインなどのプールマイニング「2chpool」を運営していた「わたなべ」という人物が開発したといわれています。

ジーキャッシュの特徴まとめ

ジーキャッシュロゴ
単位 ZEC
発行上限数 2100万ZEC
採用システム Proof of Work
アルゴリズム Equihash

2016年10月に誕生した仮想通貨で、比較的新しい仮想通貨となります。システムはビットコインと同じ「Proof of Work」を採用していますが、主にビットコインの弱点を克服する目的で開発されたそうです。

特徴としては「ゼロ知識証明」と呼ばれる技術が採用されている点。例えばパスワードなどを失念した場合に「質問」に答える事でパスワードの再発行などを行いますが、質問を何度も繰り返す事で偶然を無くし限りなく0にする証明、こういった概念を用いる事となります。

リスクの特徴まとめ

リスクロゴ
単位 LSK
発行上限数 未定
採用システム DPOS
アルゴリズム

イーサリアムと同じく「スマートコントラクト」の機能を実装した仮想通貨で、2018年1月に日本のビットフライヤーが取り扱いを開始した事で、一気に注目を集めるようになりました。

リスクは「DPOS」と呼ばれる「選挙制度」のような概念のシステムを採用しています。通貨の保有量に応じて「投票する権利」が与えられるような仕組みを採用しており、通貨を保有している人は立候補者に投票を行う事で、ブロックチェーンの承認者を毎回決定する形となります。

民主主義的なコンセンサスアルゴリズムを採用し、またブロックチェーン上の「サイドチェーン」を活用した技術で、比較的新しい考え方が適用された仮想通貨です。