GMOインターネットは2018年7月2日に「GMOマイナー B2」の24テラハッシュ(TH/s)から性能アップとなる「GMOマイナー B3」の販売を発表しました。前製品からどのように進化したのか、本ページで簡単にまとめたいと思います。
目次
GMO minerB3とは

世界最先端のハッシュパワー性能を有したGMOインターネットが開発・販売をしていたマイニングASICの「GMOマイナー B2」は発売僅か1ヶ月足らずで予定数を完売する事となったそうです。
2018年7月、GMOインターネットは「GMOマイナー B2」から更に高性能となるマイニングASICの開発・販売を発表しました。それが「GMOマイナー B3」となります。
ASICとは
「Application Specific Integrated Circuit」の頭文字を略して「ASIC」です。意味としては「特定の目的の為に作成された集積回路」です。一般的にはパソコンは様々な用途で使う為に汎用性の高いコンピューターとなりますが、そういった多機能性を全て捨てて、マイニングに特化した性能を有したコンピューターマシンをマイニングASICと呼びます。
GMO minerB3性能比較まとめ
「GMOマイナー B3」はマイニング(採掘)を行うのに必要な演算処理能力を示すハッシュパワーが毎秒33兆回で、「GMOマイナー B2」の毎秒24兆回から1.5倍も向上する性能となりました。
製品名 | GMOマイナーB2 | GMOマイナーB3 |
チップ | マイニングASIC GMO 72b | マイニングASIC GMO 72b |
対応アルゴリズム | SHA256 | SHA256 |
最大演算能力 | 24TH/s | 33TH/s |
デイジーチェーン | 最大32迄対応 | 最大32迄対応 |
消費電力 | 1950w(1TH/sあたり81W) | 3417w(最大出力時1TH/sあたり103W) |
電源ユニット | 2,220W(100-240W) | 電源ユニット2点同梱予定 |
本体寸法 | W136×D355×H163 | W136×D430×H163 |
本体重量 | 4.0Kg | 5.0Kg |
GMO minerB3「最大ハッシュパワー」はGPUの100万倍
「GeForce GTX 1080Ti」= 32MH/s (0.000032TH/s)
GPUマイニングで良く利用される「GeForce GTX 1080Ti」と比較すると、そのハッシュパワーはおよそ100万倍。マイニングASICで先行している中国製品よりも性能面で上となります。尚、対応のアルゴリズムはSHA256(シャニゴロ)、ビットコイン(BTC)やビットコインキャッシュ(BCH)などを採掘する事が出来ます。
GMO minerB3「ハッシュパワー最適化機能」を搭載
ハッシュパワーだけではなく、最適なハッシュパワーと消費電力に設定を変更できる「ハッシュパワー最適化機能」を搭載するなどの新機能も完備。ハッシュパワーを最大値で稼働すれば、それだけ消費電力も多く必要になりますが、「ハッシュパワー最適化機能」を利用する事で、「GMOマイナー B2」と同様の1950ワットでの稼働も可能になるそうです。つまり「大は小を兼ねる」の言葉通り、「GMOマイナー B3」は前製品を全ての面で上回る性能を有しています。
GMO minerB3の価格と買い方まとめ
「GMO マイナー B3」の7月の販売価格は「GMOマイナー B2」と同じ1999ドル(約22万円)で、 11月から出荷する予定となるそうです。尚、B2を購入したユーザーは、無償でB3へのアップグレードも実施される予定だそうです。
GMO minerB2と同じく、注文が出荷量を上回った場合は抽選販売となりそうです。購入の際はGMOの公式HPから申し込み可能となりますが、GMO minerB2が僅か1ヶ月程で完売となった事を顧みると、入手難易度は高いASICとなるかもしれません。